ファーマライズホールディングス<2796>薬剤師採用環境の悪化等から予想を修正

2016/06/02

薬剤師採用環境の悪化等から予想を修正
リサーチノート
QUICK 企業価値研究所
真下  弘司

既存店は順調だが、費用増で3Q 累計は増収・営業減益
16/5 期3Q 累計の連結業績は、売上高が前年同期比20%増の351 億円、営業利益は同5%減の7.3 億円、薬ヒグチ&ファーマライズの連結子会社化により負ののれん発生益5.9 億円を計上、純利益は同4.7 倍の6.6 億円となった。調剤薬局事業において既存店が順調に推移したほか、薬ヒグチ&ファーマライズの物販事業の寄与もあり2 割増収。連結子会社化に伴い発生した費用や採用・研修に係る費用の増加で営業減益。
調剤薬局事業の売上高は同14%増の314 億円。16 年2 月末現在の調剤薬局店舗数は248 店舗、15 年5 月末と比較すると25 店増加、4 店減少の純増21 店舗となった。開局から12 カ月以上が経過し前年同期との比較が可能な既存店208 店舗合計の売上高は、前年同期比8.7%増の290 億円。処方せん枚数は微減(同0.1%減)だが、処方日数の長期化や高額なC 型肝炎治療薬の取り扱い増加等による処方せん単価の上昇(同8.8%増)が寄与した。
物販事業の売上高は同5.5 倍の24 億円。15 年10 月の薬ヒグチ&ファーマライズの連結子会社化により大きく増加。16 年2 月末現在の調剤を併設しない店舗数は1 店舗減少の64 店舗となった。

一部地域で採用環境が悪化、当研究所予想を見直した
当研究所予想の16/5 期通期の連結業績は、売上高は476 億円→486 億円(前期比23%増)に引き上げたが、営業利益は13 億円→9.8 億円(同14%減)に引き下げた。調剤薬局事業の既存店が想定以上に順調に推移しており売上高を10 億円増額。一部地域で薬剤師の採用環境が悪化したことによる人件費など費用の増加と一部面分業対応店舗(面薬局)の収益化が想定よりも遅れていることもあり営業利益は3.2 億円減額した。面薬局(市中薬局または非門前薬局とも呼ぶ)は、 街中などにあり処方元が分散している薬局のこと。これに対し、病院などの前に店舗を構え処方元が集中している薬局は門前薬局と呼ぶ。
続く17/5 期は売上高の540 億円(前期比11%増)は変更ないが、営業利益を15 億円→8.4 億円(同14%減)に引き下げた。16/5 期の修正と16 年4 月の診療報酬および薬価改定等を踏まえてより保守的に見直した。

 

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