ユビキタス<3858>高成長のIoT市場に対応するため先行投資積極化

2016/06/01

高成長のIoT市場に対応するため先行投資積極化

ベーシック レ ポ ー ト
(株)QUICK 山藤  秀明

人員増員、自動車分野の組込みソフト会社を買収
コスト削減と成長投資の両面のバランスに配慮した経営から、急速に成長するIoT(Internet of Things、モノのインターネット)市場に対応して、成長投資により重きを置いた経営にシフトしつつある。前期末の従業員数は1年前に比べて9人増の59人になった。また、今年4月には自動車分野の組込みソフトウェア開発に強いエイムを完全子会社化した。

同社製品が搭載されるIoT機器は毎年2桁増見込み
IoT分野は電機、自動車、住宅、通信、エネルギー、機械、医療など幅広い産業の企業が成長領域として位置づけている。同社が開発そして販売する組込みソフトウェアはこれら産業のデバイス(機器)に搭載される。インターネットに接続されるIoTデバイス数は2020年に向けて毎年2桁増が見込まれている。

今期は人件費増で営業赤字ながら来期は小幅黒字予想
16/3期の単独業績は売上高が前期比10%増(金額で85百万円増)の970百万円。スマートエネルギーやデジタル家電、車載向けを中心に受託開発やロイヤルティ収入が増加した。コスト削減もあり営業損失は208百万円から109百万円へと99百万円縮小した。
エイムの買収で今期から連結決算が開始される。そのエイムは音楽ソフトのデータベース提供などが安定した収益源泉になっておりここ数年は400百万円超の売上高、10百万円程度の営業利益を継続している。また、今回の買収に伴い費用負担の重い新規事業を譲渡しており、今期以降の利益水準は高まる見込み。ただ、のれん償却負担が重く当面は連結利益への貢献は限定的になりそうだ。一方では電力やガスの小売販売自由化、車載向け案件の増加などでIoT市場の高成長を背景に単独の売上高は順調に増加、人員増による人件費の負担は重いが、増収効果で損益の改善も進むとみている。
結果、QUICK企業価値研究所予想の連結営業損益は今期が99百万円の赤字、来期は30百万の黒字を予想する。

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