サンセイランディック<3277>仕入れ競争の緩和により、着実な成長が続こう

2016/03/23

仕入れ競争の緩和により、着実な成長が続こう
ベーシックレポート
(株)ティー・アイ・ダヴリュ 堀部  吉胤

戸建住宅の底地の流動化を主力とするニッチトップ企業
旧借地法に基づく戸建住宅の底地の流動化がコア事業。相続発生などに絡んで底地を仕入れ、権利関係を調整後、主に借地権者に販売する。底地の流動化を全国展開する不動産会社はほかになく、同分野で最大手。このほか、老朽化したアパートなどの居抜き物件(借家権付土地建物)を仕入れ、賃貸借契約を合意解約した後、戸建業者などに販売する事業のウエイトが大きい。ハイエンド注文住宅の建築も手掛けている。民泊への事業展開を模索中。

15/12期業績は4Qに一気に挽回し、会社予想をクリア
15/12期決算は、売上高115億円(前期比10.8%増)、営業利益12.9億円(同7.9%増)。会社予想を若干上回って着地した。14/12期の仕入れ動向を反映し、3Q累計(1-9月)時点の進捗率は売上高で51%と低かったが、きっちり仕上げてきた。14/12期の居抜き物件の利益率が個別要因もあり非常に高かった反動で、増収率に比べ営業増益率は控え目となった。昨秋から戸建業者との仕入れ競争が緩和し、仕入れは好調に推移。通期の仕入高は93.2億円(前期比2.0倍)と急増し、期末の販売用不動産は76.9億円(前期末比49.0%増)と積み上がった。

東海・近畿圏の人員強化などにより着実な成長を目指す
6/12期の会社業績予想は、売上高146億円(前期比26.8%増)、営業利益14.0億円(同7.9%増)。期初の販売用不動産が潤沢なため、会社予想達成の蓋然性は高いといえよう。大幅増収予想にもかかわらず、営業増益率が1桁の見込みなのは、15/12期に底地よりも利益率の低い居抜き物件の仕入れが特に急増したことによるプロダクトミックスの変化が主因。底地の多い東海・近畿圏における人員強化などにより、高水準の仕入れを維持するとみられ、17/12期も着実な業績拡大が見込めよう。

 

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