星光PMC<4963>化成品の伸びや海外での拡販と合理化で今期も増益に

2016/03/15

化成品の伸びや海外での拡販と合理化で今期も増益に

ベーシックレポート
(株)QBR 伊藤 健悟

製紙用薬品の大手
印刷した際ににじみが出るのを防ぐサイズ剤や、強度を高める紙力増強剤など、製紙用薬品の大手。各種印刷インキ用樹脂やトナー向けの樹脂なども手がける。14 年にKJ ケミカルズを子会社化し、化成品分野に参入した。

15/12 期は利益水準が大きく回復
15/12 期の連結業績は、売上高が前期比3%増の246 億円、営業利益が同4.1 倍の13 億円で着地した。主力の製紙用薬品事業は、国内で板紙向けが堅調に推移したほか、中国での拡販も進んだことで小幅増収となり、原料安と、中国での減損処理を含めた合理化・コスト削減の効果とあわせて利益を大きく拡大した。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は、オフセットインキ用樹脂などの出荷低迷で減収を強いられたが、合理化効果で利益は大幅に増加。化成品事業は、14/12 期は連結
対象期間が9 ヵ月間だったため、大幅な増収となり、減価償却費負担軽減の効果もあって損益が黒字に転換。連結全体で利益水準が大きく向上した。

海外や化成品の数量増と合理化で増益が続く
16/12 期の連結業績についてQBR では、売上高が前期比2%減の240億円、営業利益が同15%増の15 億円を予想する。製紙用薬品が海外を中心に拡大するほか、化成品も数量面では伸びが見込めるが、ロジンや石化系原料などの価格が下落しているため、売上高は小幅減少する見通し。利益面では、数量増と採算改善により、増益基調が続こう。続く17/12 期は、増収、増益を予想する。
16/12 期から開始した新中期経営計画では、国内事業の一段の収益力強化とアジアを中心とした海外事業の拡大、新規事業開発の加速などに注力することで、18/12 期の連結営業利益22 億円を目指す。製紙用薬品などの事業環境は厳しく、目標達成へ向けたハードルは高いが、M&A を含めた拡大策に注目していきたい。

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