朝日ラバー<5162>足元は想定の範囲内、マイクロ流体デバイスも順調

2015/08/25

足元は想定の範囲内、マイクロ流体デバイスも順調
リサーチノート
㈱QBR   豊田  博幸

16/3期1Qは6%減収、52%営業減益でスタート
16/3期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比6.0%減の14.0億円、営業利益が同52.2%減の26百万円、純利益が同31.6%減の24百万円と、減収減益でスタート。事業別に売上高をみると、工業用ゴム事業が同5.2%減の11.2億円。自動車向けのスイッチ用ラバーなどが健闘したものの、RFID(人やモノを識別・管理する微小な無線チップ)タグ用ゴム製品が顧客の製品切り替えに伴う在庫調整の影響を受けたほか、「ASA COLOR LED」(青色LEDの色彩調整に使われるシリコーンゴム)が主力納入先の自動車メーカーの販売不振から落ち込んだことが響いた。医療・衛生用ゴム事業は同9.4%減の2.7億円。顧客の在庫調整から医療用ゴムが低調に推移したことが要因。全体の利益面では、減収に加え、高採算製品の販売が鈍ったことから売上総利益率が24.8%→24.0%に悪化。販管費を同1.3%減らしたが、営業利益は半減した。

足元は想定の範囲内で推移、QBR 予想を据え置き
1Qは減収減益でのスタートとなったが、QBRでは概ね想定の範囲内で推移したと考えており、QBRによる16/3期の連結業績予想を据え置くことにする。売上高が前期比9%増の66億円、営業利益は同3.1倍の3.5億円としている。事業セグメント別売上高も従来からの見方は変わらず、工業用ゴム事業が同11%増の54.5億円、医療・衛生用ゴム事業が同1%減の11.5 億円を予想する。工業用ゴム事業は、1Qは苦戦したが、主力納入先の自動車メーカーの生産計画が想定以上に回復に向かっており、2Q以降は順調な拡大が見込まれる。ただ、RFIDタグ用ゴムの回復が、やや遅れ気味であり、事業全体では従来からの予想通りになるとみている。医療・衛生用ゴム事業は従来の見方通りに推移している。 利益面では、マイクロ流体デバイスをはじめとした新規製品への投資負担があるものの、工業用ゴム事業の操業度改善効果などで吸収すると見方は変わらない。コストダウンが進展しており、利益はやや強めに出ているが、受注増に伴う生産体制の強化などへの費用に充当する意向だ。なお、期待のマイクロ流体デバイスは量産化に向けた準備が進展。引き合いベースでも顧客の反応は上々で、中期的な成長が期待できそうだ。

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