ウチダエスコ<4699>大型案件不発で、QBRの業績予想を減額

2015/07/30

大型案件不発で、QBRの業績予想を減額
リサーチノート
(株)QBR   清水  康之

特需剥落で3Q累計は減益収益。中途採用や教育強化で販管費も増える
15 年 7 月期第 3 四半期累計(以下、15/7 期 3Q 累計)の連結業績は、売上高が前年同期比 8.1%減の 8,914百万円、営業利益が同 20.3%減の 578 百万円だった。前年同期はウィンドウズ XP の OS(基本ソフト)サポート終了に伴う対応が増えていたほか、消費税増税前の駆け込み特需で、OA サプライ品の販売やオフィスの設計・施工、オフィス家具販売などが盛り上がった反動が出た。利益面では、中途採用の積極化やサービス品質に関する従業員教育の強化などで販管費が増えたことも響いた。

主力事業は6減収。学校ICT案件で様子見傾向強い
事業別では、ハードウェアの保守サービスやネットワークシステムの設計・施工・運用管理サービスなどを手がける主力事業「フィールドサポート事業」の売上高が前年同期比 6.4%減の 5,513 百万円、営業利益が同 19.8%減の 496 百万円となった。XP 対応などの特需が剥落したうえ、得意とする学校市場向け ICT(情報通信技術)案件が盛り上がりに欠けた。前期4Qには東京都荒川区の全小中学校にタブレット端末9200台を配備する大型案件があり、今期に入ってそれに付随する役務需要が発生、機器販売に比べ好採算の役務サービスの売り上げは増加したが、補いきれなかった。学校市場では、タブレット端末などの導入意向は強く、試験的な小規模案件は増えているが、一方で他の自治体での導入事例に対する様子見傾向が強く、本格導入までに想定よりも時間を要している。
中核事業以外では、「オフィスシステム事業」の、売上高が同 12.6%減の 2,442 百万円、営業利益が同17.1%減の 51 百万円となった。相対的に利益率の高いオフィス移転に関する設計・施工業務は健闘したが、OA サプライ品の売上高が減少。コンサルティングを通じて企業の購買業務効率化を支援することにより同社のネット通販の利用拡大を図る「クラウド型間接材調達支援サービス」を立ち上げているが、OA サプライ品市場におけるネット通販利用の拡大に伴う卸販売の減少を補いきれなかった。
「ソフトウェアサポート事業」の売上高は同 5.6%減の 958 百万円、営業利益が同 31.9%減の 30 百万円だった。公共分野で不採算案件が発生して利益を抑えた。ただ、当該不採算案件は既に収束、3Q は民間や福祉分野が好調に推移し、上期時点では赤字だった営業損益も、3Q 累計ベースでは黒字に転換した。

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