星光 PMC <4963>原料ロジン価格は高止まりも、採算は改善へ

2015/04/08

原料ロジン価格は高止まりも、採算は改善へ
ベーシックレポート
(株)QBR 伊藤  健悟

製紙用薬品の大手
印刷した際ににじみが出るのを防ぐサイズ剤や、強度を高める紙力増強剤補助薬品など、製紙用薬品の大手。各種印刷インキ用樹脂やトナー向けの樹脂なども手がける。14年にKJケミカルズを子会社化し、化成品分野に参入した。

14/12期は原料高などで大幅減益に
14/12期の連結業績は、売上高が240億円、営業利益が3.2億円、純損益が18百万円の赤字。前期の決算期変更のため、単純比較はできないが、前年同期間との比較では売上高が12%増、営業利益が65%減だった。主力の製紙用薬品事業は値上げの効果で微増収を確保したが、ロジンをはじめとした原料価格の高騰と海外での苦戦で大幅な減益に。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は、オフセットインキ用樹脂などの出荷が落ち込んだうえ、ここでも原料高の影響が厳しく、営業利益は半減した。期中にKJケミカルズを買収して新たに加わった化成品事業は、販売面では順調に推移したが、買収に伴う減価償却費負担で赤字となり、連結全体でも大幅な営業減益を強いられた。中国事業に関して減損損失を計上したため、純損益は赤字となっている。

海外での拡販と前期中の値上げの効果で利益は回復へ
15/12期の連結業績についてQBRでは、売上高が前期比9%増の261億円、営業利益が同3.1倍の10億円を予想する。原料ロジン価格が高止まりしているうえ、国内では、製紙用薬品などの販売数量の大幅な伸びは見込めないが、顧客ニーズに対応した高付加価値品などの拡販と、中国をはじめとした海外事業の伸長、化成品事業の通年寄与などにより、連結全体で増収となる見通し。利益面では、中国での合理化効果や、減価償却費負担の軽減、前期実施した値上げによる採算の改善などにより、大幅な増益となろう。続く16/12期も、海外や化成品事業を中心とした業績の拡大が続くと考える。中長期的には、セルロースナノファイバーなど新規開発製品の業績への寄与を期待する。

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