サムティ(3244・JASDAQ スタンダード)

2015/03/06

リキャップCBによるエクイティファイナンスを発表
リサーチノート
(株)ティー・アイ・ダヴリュ  堀部  吉胤

積極的な業容拡大に向け、リキャップ CBを発行
3月4日に40億円のCB発行と10億円を上限とする自社株買いを発表。最近流行のリキャップCBと呼ばれる手法。2013年5月の公募増資から比較的短期間でのエクイティファイナンスとなった。当社は収益拡大に向け積極的なアセットの積み上げを行っており(中長期経営計画「Challenge40」では、23/11期末の総資産目標3,000億円を掲げている)、一定の自己資本比率を維持するためエクイティファイナンスを断続的に行う必要がある。一方、足元の金融機関の不動産融資姿勢は非常に緩和しており、差当り自己資本比率を低下させても支障がないため、今回、公募増資ではなく、自社株買いが先行し希薄化が先になるリキャップCBを選択したと考えられる。CBの発行条件の要点を記すと、2020年満期のゼロクーポンで、転換価格は当初1,003円。1回限りの下方修正条項が付いており、2016年3月4日までの15連続取引日の終値の平均値(1円未満の端数切り上げ)が1,002円以下になった場合、転換価格はこの平均値に修正される。ただし、803円が下限。なお、株価上昇時に転換を促進するため、当社に130%コールオプションが付与されている。3月5日実施のToSTNeT-3を利用した立会外取引による自社株買いは、10億円(約108万株)目標に対し約5.8億円(約63.5万株)となった。1株当り取得価額は3月4日終値の920円。取引相手の属性は不明だが、特定の株主を意識した取引ではないとのこと。残り約4.2億円は市場で4月30日までに取得予定。

高い利益成長により希薄化を吸収してEPSの向上が続こう
自社株買い及びCBの転換が完了した場合、自己資本は30億円増加する。EPSの希薄化は、転換価格、今後の自社株買いの取得価額によって左右されるが(特に転換価格)、自社株買いの平均取得価額920円、当初転換価格を前提にすると11.6%、下限転換価格を前提にすると14.9%となる。BPSへの影響は僅少で、当初転換価格ならほぼ変わらず、下限転換価格でも40円程度減少するに過ぎない(14/11期末BPS1,047円)。EPSの希薄化の程度は約1年後の株価の動向で振れるが、1年後の株価形成に影響が大きいと考えられる16/11期業績の見通しは明るい。再生流動化、投資分譲などのラインアップは揃っており、注目のピエリ守山(販売用不動産になっており売却前提)はSPCの時価連結時に利益を先取りしているが、さらに売却益が出るとみる。TIWでは16/11期の営業利益は85億円、純利益は37億円程度に拡大するとみている。

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