星光PMC (4963・東証1部)

2014/12/11

来期業績は好転へ。中期的にCNFなど新製品が牽引役に
リサーチノート
㈱QBR 伊藤  健悟

数量減と原料高、先行投資費用で3Q累計で大幅営業減益に
14/12期3Q累計の連結業績は、売上高が176億円、営業利益が2.0 億円。13/12期に行った決算期変更(3月末→12月末)を考慮した前年同期間との比較では、売上高が11%増、営業利益が75%減だった。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は顧客による内製化などの影響で販売数量が減少したうえ、原料高の影響も厳しく、減収、大幅減益に。製紙用薬品事業は、期前半の紙・板紙の生産数量増と販売シェア上昇で若干の増収となったが、ここでも原料高が厳しく、利益は落ち込んだ。期中に新規連結したKJケミカルズ社は売り上げ面で大きく寄与したが、減価償却費負担のため3Q累計で赤字となっている。セルロースナノファイバー(CNF)など新製品の開発に係る先行投資負担もあり、営業利益は連結全体で大幅減を避けられなかった。KJケミカルズ社の新規連結に際して負ののれんが発生する一方、中国事業の減損処理を実施したことで特別損益も悪化し、純損益は前年同期間の6.1億円の黒字に対して1.5億円の赤字となった。

来期も数量増は見込み難いが、償却費負担減少や値上げの効果で利益は大きく回復へ
14/12期通期の連結業績についてQBRでは、売上高236億円(前年同期間比10%増)、営業利益3.2億円(同65%減)を予想する。製紙用薬品などの販売数量が従来の想定を下回っているため、売上高を小幅減額したが、値上げによる採算改善などが進んでいる点などを踏まえ、営業利益は据え置いた。為替差益の発生などを織り込んで経常利益は増額、純損益の赤字幅も縮小したが、前年同期間との比較では、印刷インキ用・記録材料用樹脂事業を中心とした販売数量の落ち込みと、原料高、減価償却費負担の増加などで今期は厳しい業績を避けられないとの見方を維持している。続く15/12期については、CNFや銀ナノワイヤなど新製品の開発に係る先行投資費用がこの期も増加する見通しとなったため、利益面を中心に従来予想を引き下げたものの、前期比では業績が大きく改善する見通し。製紙用薬品などの販売数量の大幅な増加は難しいが、KJケミカルズ社が期を通じて寄与するほか、同社の減価償却費負担の軽減、減損処理の効果による中国事業の黒字転換などがプラス要因となろう。ロジンや石化系原料のドル建て価格が下落する一方、円安が進んでいるが、値上げや合理化などの効果で採算も改善する見通しだ。中期的にはCNFなど新規事業が業績の伸びの牽引役になると期待する。

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