星光PMC(4963・東証1部)

2014/06/20

製紙用薬品など販売は順調。値上げも徐々に浸透へ
リサーチノート
(株)QBR   伊藤  健悟

1Qは販売拡大も、原料高で大幅減益に
14/12期1Qの連結業績は、売上高が53億円、営業利益が1.4億円となった。13/12期から決算期を3月末→12月末に変更したため、1Q同士の単純比較はできないが、前年同期間の実績との比較では、売上高が6%増、営業利益が43%減だった。国内では、消費税増税前の駆け込み需要もあって紙・板紙の生産量が増加。これに伴ってサイズ剤など同社製品の出荷も伸長し、製紙用薬品事業は増収を確保した。しかし利益面では、ロジンをはじめとした原料価格の上昇による採算悪化が厳しく、同事業は大幅な減益を避けられなかった。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業も同様に、印刷インキなどの生産増を追い風として売上高は堅調に推移したものの、原料高の製品価格への転嫁が遅れたことで、利益面では苦戦を強いられた。

2Q以降は値上げが進み、年間で営業増益に
会社側は、14/12期通期の連結業績見通しを期初公表の売上高262億円(前年同期間比22%増)、営業利益11億円(同19%増)、経常利益12億円(同8%減)、純利益7.3億円(同15%減)で据え置いた。売上高が大きく増加するのは、14年4月1日付でKJケミカルズを連結子会社化したため(営業利益への寄与は小さ い)。1Qは大幅な営業減益だったが、足元では原料高に対応した製品価格の引き上げが徐々に進んでおり、2Q以降は製紙用薬品、印刷インキ用・記録材料用樹脂の両事業とも採算が改善に向かう見込み。経常利益は、為替差益がなくなることで減益になるとしている。

QBR予想は営業利益を若干減額したが、増益基調との見方に変更なし
QBRの14/12期通期業績予想については、海外での販売拡大が想定より遅れていることなどを勘案し、売上高254億円→250億円(前年同期間比16%増)、営業利益11億円→10億円(同13%増)へ修正する。原料 ロジンの価格は足元では高値圏で安定しており、今後これに対応した値上げが進むことで、年間で営業増益になるとの見方に変更はない。純利益については、KJケミカルズの子会社化に伴って負ののれんが10億円程度発生する公算が大きく、これを予想に織り込んでいるため、会社計画を大きく上回る。15/12期の連結業績予想についても、売上高、営業利益を小幅減額したが、国内景気回復や海外販売の本格化による数 量増と値上げ・コスト削減による利益率向上で増収、増益になるとの見方を変更していない。

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