ティー・ワイ・オー(4358・JASDAQ スタンダード)

2012/09/28

利益減ながら成長分野への注力で業績拡大を図る
リサーチノート
㈱ティー・アイ・ダヴリュ 成川 寛・藤根 靖晃

12/7期は6.7%の増収、19.4%の増益であり、当期純利益は2期連続の最高益を更新
2012 年7 月期は、11 年12 月にGreat Works AB(スウェーデン)をMBO により連結除外するなど、海外子会社計3 社の除外により、売上高が減少したにもかかわらず(11/7 期3 社合計売上高8.9 億円)、好調なマーケティング・コミュニケーション事業が売上高の剥落分を補って小幅に増収。
他方、営業利益は前述の連結除外によるコスト削減(販管費が前期比16.4%減)が功を奏し、売上高が前期比6.7%の241.5 億円、営業利益が同19.4%増の14.4 億円と、2 桁の増益を達成した。
また、11 年8 月15 日付で締結したシンジケートローン契約に伴い、1.9 億円の手数料が発生した事に加え、Great Works AB のMBO により、3.06 億円の特別損失が計上されたものの、当期純利益においては繰延税金資産における回収可能性の見直しに伴い4.8 億円の法人税等調整額が発生したことから、当期純利益は前期比62.7%増の11.2 億円と2 期連続で過去最高益を更新する好決算となった。

安定的なTV-CM 事業に加え、マーケティング事業の黒字転換が収益拡大に貢献
12 年7 月期は、昨年の東日本大震災からの急回復を受けて、同社を含めたTV-CM 制作大手3 社(AOI Pro.(9607)、東北新社(2329))が順調な事業環境の下、同社は電通(4324)や博報堂DY ホールディングス (2433、以下博報堂)などの広告代理店大手を介した従来のTV-CM 事業だけでなく、第二の収益の柱として、直接広告主に対し様々な広告提案(WEB 広告、プロモーションメディア広告など)を行う事で、新規案件の獲得に注力するなど、積極的な事業戦略で大幅な増益を達成。
事業別に見ると、TV-CM 事業は、取分け対博報堂の売上高が大きく伸長。また、広告主業種では昨年に引き続き、同社の強みである「電気・情報通信」、「飲料」、「車」業界が堅調であったほか、同社にとって最大の大口広告主である「ユニクロ」案件が伸長し、「衣料」業界向けの売上が増加した。
他方、マーケティング・コミュニケーション事業は、昨年営業赤字であったが、収益管理の徹底および、赤字体質であった海外子会社の連結除外により、大幅な黒字へ(前期と比べ営業利益3.05 億円増)と転換した。

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