アイリッジ<3917> 18 年 7 月期は増収ペースの鈍化と経費増により営業減益見通し

2018/04/02

スマートフォンを利用した O2O ソリューションの提供が主力事業
18 年 7 月期は増収ペースの鈍化と経費増により営業減益見通し

業種:情報・通信業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・アイリッジ(以下、同社)は、スマートフォンを利用した企業へのO2Oソリュ ーション提供、集客・販売促進等を中心とした企画・運営支援を手掛けて いる。同社が提供するプラットフォームは多様な機能を備えた「popinfo (ポップインフォ)」である。

◆ 18 年 7月期上期決算の概要
・18/7期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比11.3% 増の 716 百万円、営業利益は同 46.8%減の 40 百万円であった。ユーザ ー数の増加により月額報酬が順調に伸び、増収に寄与した。一方、積極 的な採用を進めたことによる人件費の増加が響き、営業減益となった。
・期初予想に対しては、売上高、営業利益とも下回る結果となった。売上 未達は、一部の開発案件の売上計上がずれ込んだことが主因で、人件 費を中心とした経費増を吸収できず、営業利益も未達となった。

◆ 18 年 7月期の業績予想
・18/7 期の会社計画は 3 月 2 日に減額修正されている。修正計画は売上 高が前期比0.4~7.1%増の1,500~1,600百万円、営業利益が同76.3~ 52.6%減の 50~100 百万円である。案件の大型化、長期化に伴い事業 年度をまたぐものが発生すること、採用を積極化することによる経費増が 見込まれることから、期初計画(売上高2,000百万円、営業利益260百万 円)を引き下げている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期の結果を踏まえて 前回予想を減額修正し、会社計画レンジ上限と同水準の業績予想をし ている。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は O2O 事業の進化や新規事業及びサービスの創出などに取り組 み、持続的な業績拡大に繋げていく考えである。そのために、開発要員 を中心とした人材採用を進めている。
・当センターでは、「popinfo」の中期的な拡大余地は大きいと考えており、 19/7 期に増収増益に転じると予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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