キャリア<6198> 18 年 9 月期も前期比 20%台の増収が続く見込み

2018/03/13

シニア人材活用の業務コンサルティングの性格を持ち合わせる人材サービス会社
18 年 9 月期も前期比 20%台の増収が続く見込み

業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太

 ◆ 会社概要
・キャリア(以下、同社)は、シニア層に資する人材サービスを行う企業であ る。シニア層に就労機会を提供するシニアワーク事業と、介護施設に介 護士等の有資格者を提供するシニアケア事業の二本柱で展開する。

◆ 17年 9月期決算
・17/9 期決算は、売上高 9,097 百万円(前期比 22.7%増)、営業利益 536 百万円(同 28.6%増)で、期初会社計画に対する達成率は、売上高が 98.8%、営業利益が 98.9%に留まった。
・シニアワーク事業はホワイトカラー向けの需要増が増収を牽引したが、コ ンサルタントが想定より増えなかった。シニアケア事業は登録者の稼働率 上昇が増収を牽引したが、拠点数の増加が 1 拠点に留まった。

 ◆ 18年 9月期業績予想
・18/9期業績について、同社は売上高11,067百万円(前期比21.7%増)、 営業利益 736 百万円(同 37.3%増)を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/9 期の業績予想を、 売上高 11,049 百万円(前回 11,479 百万円)、営業利益 753 百万円(同 767 百万円)へ微修正した。シニアワーク事業、シニアケア事業とも前期 比 20%台の増収を見込み、その増収効果によって売上高営業利益率が 改善すると予想した。

 ◆ 今後の注目点
・当センターでは、19/9 期以降、年 15~18%程度の増収により、売上総利 益率の低下と販売費及び一般管理費の増加を吸収し、売上高営業利益 率は 20/9 期には 7.2%まで改善するものと予想する。
・シニアワーク事業が目指すシニア活用事例の蓄積はコンサルタントの人 数で、シニアケア事業が目指す進出地域の拡大は拠点数で、それぞれ の動向がうかがえる。当面は、それらの増加ペースが注目点となろう。

>>続きはこちら(1.36 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ