あんしん保証<7183> 18 年 3 月期上期の利益の進捗の低さが目立つが通期計画は据え置き

2018/01/31

事前立替型の家賃債務保証サービスのパイオニア
18 年 3 月期上期の利益の進捗の低さが目立つが通期計画は据え置き

業種:その他金融業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・あんしん保証(以下、同社)は、家賃債務保証業界の中堅だが、事前立 替型と呼ばれる業界の主流と一線を画すサービスのパイオニアである。

◆ 18年 3月期上期決算
・18/3 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)決算は、営業収益が 1,269 百 万円(前年同期比15.3%増)、営業利益が34百万円(同67.5%減)となっ た。期初の通期計画に対する進捗率は営業収益が 43.9%、営業利益が 11.7%で、営業利益の進捗率が特に低い。増員や基幹システム移行のた めの費用増が利益を圧迫した。

◆ 18年 3月期業績予想
・18/3 期業績について、同社は営業収益 2,892 百万円(前期比 24.5%増)、 営業利益 298 百万円(同 12.8%増)を据え置いた。上期の進捗率の低さ に関して、季節要因により保証会員や保証残高が下期に増える商品が 複数あることから、計画の達成を目指すとしている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/3 期の業績予想につ いて、営業収益は 2,770 百万円(前期比 19.2%増)、営業利益は 267 百 万円(同 1.2%増)へ下方修正した。保証会員数の増加幅の縮小が下方 修正の主な要因である。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、19/3期以降、年16~17%台の増収が続き、20/3期に営 業利益率は 13.7%まで上昇すると予想する。各期末の保証会員及び保 証残高が前期末比 15~18%増のペースで積み上がり、営業収益の増 加ペースが営業費用の増加ペースを上回ってこよう。
・短期的には次期基幹システムへの移行がスムーズに行われるか、また、 中期的には家賃保証業界に関連する法制度の変更がどのような影響を 及ぼすかにも、注意を払っておきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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