海帆<3133> 既存店の売上高回復に注力し、早期の業績回復を目指す

2017/12/27

飲食事業と鮮魚等の卸売事業を手掛ける
既存店の売上高回復に注力し、早期の業績回復を目指す

業種:小売業
アナリスト:佐々木 加奈

◆ 事業内容
・海帆(かいはん、以下、同社)グループは、同社と連結子会社 1 社で構 成されており、飲食事業と鮮魚等の卸売事業を手掛けている。主力は飲 食事業である。
・飲食事業では、居酒屋を中心に多業態を展開しており、主力業態は「な つかし処昭和食堂」である。17 年 9 月末の店舗数は、関東地区 1 店舗、 東海地区 86 店舗、関西地区 6 店舗、九州地区 9 店舗の合計 102 店舗 で、地盤である愛知県内の店舗が 55 店舗と過半数を占めている。

◆ 18 年 3月期上期決算の概要
・18/3 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比 1.6% 減の 3,054 百万円、営業損益が 37 百万円の損失(前年同期 15 百万円 の利益)であった。既存店の低迷と不採算店の閉鎖により小幅な減収と なった。食材仕入れ原価が減少した一方、人件費や広告宣伝費といっ た費用が増加し、営業損失となった。

◆ 18 年 3月期の業績予想
・同社は18/3計画を11 月8 日に下方修正した。売上高は前期比6.2%減 の5,948百万円、営業利益は同81.0%減の5百万円を見込んでいる。新 規出店計画は 10 店から 3 店に変更されている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では 18/3 期業績予想を減額 修正し、会社計画と同水準を予想する。

 ◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は事業戦略として、主力業態のブラッシュアップを図ると同時に、着 実な新規出店を進めることを掲げている。来期は東海地区や関西地区を 中心に新規出店を進め、事業規模を拡大していく考えである。
・当センターでは、同社の店舗分布を考慮すれば出店余地は残されてい ると見ている。既存店売上高を回復させ、低水準にある収益力の回復を 図ることが当面の課題であると考えている。
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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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