幸和製作所<7807> 歩行車のシェア上昇と介護ロボット分野への展開が今後の鍵を握る

2017/12/11

シルバーカーや歩行車等の歩行補助の福祉用具で高いシェアを持つメーカー
歩行車のシェア上昇と介護ロボット分野への展開が今後の鍵を握る

業種:その他製品
アナリスト:藤野 敬太

◆ 歩行補助の福祉用具を製造・販売

幸和製作所(以下、同社)は、シルバーカー、歩行車、杖といった高齢者の 歩行補助を目的とした福祉用具の製造・販売を行っている。

シルバーカーは、自立歩行が可能な高齢者向けの歩行補助車で、同社創 業当初からの主力製品である。介護保険の適用はない。

歩行車は、シルバーカーとは異なり介護保険が適用され、自立歩行が困難 な要支援及び要介護認定者の歩行を補助する器具である。同社は、歩行 車の分野に 07 年に参入し、10 年には軽量・コンパクト仕様で持ち運びが容 易な「テイコブリトル」の発売に至り、以降シリーズ化した。なお、同社が販売 する福祉用具は、歩行車の分野に参入したのと同じタイミングで開始した自 社ブランド「TacaoF(テイコブ)」に統一されている。

シルバーカーと歩行車で、17/2 期の売上高の約 57%を占めている。以前は シルバーカーの売上構成比の方が高かったが、16/2 期からは歩行車の売 上構成比が上回るようになった。一方、他社のブランドで販売される OEM 製品の提供も行っており、同社の売上高の約 17%を占める(図表 1)。

◆ 3つの販売チャネル

同社の販売チャネルには、チェーンストアルート、介護ルート、OEM 受注の 3 つがある。

チェーンストアルートは、シルバーカーや杖等の介護保険適用外の商品が 対象で、ホームセンターやディスカウントストア、スーパーマーケット等で販 売されるものである。チェーンストアルートの大半で多かれ少なかれ同 社と取引がある模様である。

介護ルートは、介護保険が適用される歩行車が主な対象で、介護サービス 事業者が販売またはレンタルの形で利用者に提供するものである。

OEM 受注は、中国子会社の東莞幸和家庭日用品有限公司が販売先から 受注して製造、販売を行うルートである。

主要製品のうち、シルバーカーの売上構成比の上昇が続いてきたが、それ に伴い、介護ルートの売上構成比の上昇が続いている。その結果、17/2 期 は、チェーンストアルートと介護ルートの売上構成比はほぼ同じとなっている 模様である。

◆ 生産体制

シルバーカー、歩行車の生産は、主に中国子会社の東莞幸和家庭日用品 有限公司で行っている。杖やその他福祉用品は、主に海外の委託工場や 仕入れ先から仕入れを行っている。

◆ 介護ロボット分野への進出

15 年 10 月に発売した電動アシスト機能付歩行車「リトルキーパス」を皮切り に、介護ロボットの分野にも進出している。「リトルキーパス」は、日本で初め て介護保険のレンタル対象製品として認定を受けた介護ロボットである。17 年5月には、東京都港区にロボティクスR&Dセンターを新設するなど、介護 ロボット分野への進出を本格化させている。

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ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。