ロックオン<3690> 先行投資や事業再編を実行し、18 年9 月期からの業績回復を目指す

2017/07/07

ネット広告の効果測定システムとEC サイト構築オープンソースソフトのトップ企業
先行投資や事業再編を実行し、18 年9 月期からの業績回復を目指す

業種:情報・通信業
アナリスト:大間知 淳

◆ ネット広告市場とEC 関連市場を対象とするBtoB 型ネット企業
・ロックオン(以下、同社)は、ネット広告市場とEC 関連市場を対象とするBtoB 型のネットサービス提供企業である。

◆ 17 年9 月期上期決算は16%増収、4%営業増益
・17/9 期第2 四半期累計期間(以下、上期)の決算は、16.1%増収、4.3% 営業増益であった。将来を見据えた人件費などの増加を主力サービスであるアドエビスの値上げ効果等で吸収し、小幅ながら増益を確保した。

◆ 17 年9 月期の会社計画は2.3~5.4%増収、96.0~59.7%営業減益
・同社は期初段階では先行投資の規模と効果を正確に予測することは困難とし、業績予想を公表していなかった。上期の実績と事業再編計画を踏まえ、17/9 期の計画を、売上高1,650~1,700 百万円(前期比2.3~ 5.4%増)、営業利益10~100 百万円(同96.0~59.7%減)と公表した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、アドエビスの伸び悩みや事業再編の影響などを考慮して17/9 期の業績予想を見直し、売上高は1,851 百万円→1,675 百万円(前期比3.9%増)に、営業利益は251 百万円→85 百万円(同65.7%減)に修正した。

◆ 先行投資や事業再編により18 年9 月期からの業績回復を目指す
・同社は、16/9 期から行っている先行投資に加え、17/9 期に事業再編を実施し、18/9 期からの業績回復と20/9 期に売上高30 億円の達成を目指している。
・当センターでも、18/9 期以降、コストの伸びが鈍化すると見込み、業績は回復に向かうと予想する。但し、従業員1 人当たりの売上高が元の水準に戻るには時間を要すると見られるため、営業利益率がピークであった15/9 期の水準を回復することは当面は難しいと考えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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