エスエルディー<3223> 18年3月期は既存店の売上回復に注力し、業績回復を目指す

2017/06/26

カフェダイニング業態を中心に立地特性に合わせた多業態を展開
18年3月期は既存店の売上回復に注力し、業績回復を目指す

業種:小売業
アナリスト:佐々木 加奈

◆ 事業内容
・エスエルディー(以下、同社)は、「音楽」、「アート」、「食」といったカルチャーコンテンツを企画・融合させ、顧客に豊かなライフスタイルを提供することを目指して事業展開している。手掛ける事業は飲食サービス及びコンテンツ企画サービスである。
・飲食サービスでは、カフェダイニング業態を中心に多業態を展開しており、17年3月末の店舗数は、関東地方48店舗、東海地方3店舗、近畿地方4店舗、九州地方8店舗、東北地方3店舗の合計66店舗である。

◆ 17年3月期決算の概要
・17/3期の売上高は前期比4.4%増の5,505百万円、営業損益が58百万円の赤字(前期105百万円の黒字)であった。店舗数の増加により増収となった一方、既存店売上高の低迷と食材価格の上昇が響き、業績悪化につながった。

◆ 18年3月期の業績予想
・18/3期の会社計画は売上高が前期比0.9%増の5,556百万円、営業利益が41百万円である。今期は、メニュー改定の効果などで既存店売上高のマイナス幅が縮小し、黒字化につながることを見込んでいる
・証券リサーチセンター(以下、当センター)の18/3期業績予想は会社計画を若干上回る売上高5,565百万円、営業利益45百万円である。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は飲食サービス事業の強化策として、業態整理やブラッシュアップによるブランドの強化などを進めている。当面の出店戦略としては、首都圏及び全国の主要都市繁華街といった既存エリアでのドミナント強化を進める考えである。
・当センターでは、同社の店舗分布を考慮すれば将来的な出店余地は残されていると考えている。ただ、今期及び来期の予想利益水準は低く、売上やコストの変動により赤字となるリスクがあることに留意が必要である。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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