モルフォ<3653> スマホ出荷の成長鈍化と為替の影響で、16 年 10 月期は業績苦戦の可能性

2016/07/22

スマホ向け画像処理ソフトウェアの開発企業、デンソーとの資本業務提携にも期待
スマホ出荷の成長鈍化と為替の影響で、16 年 10 月期は業績苦戦の可能性

業種:情報・通信業
アナリスト:大竹 喜英

◆ デジタル画像処理技術の研究開発主導型ベンチャー企業
・モルフォ(以下、同社)は東京大学出身の技術者を中心に、04 年 5 月に 設立されたデジタル画像処理技術に特化したベンチャー企業である。

◆ 証券リサーチセンターは 16 年 10 月期業績予想を下方修正
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、同社のソフトウェアの認知 度が世界的に向上していることや、ソフトウェアの性能を高く評価してい る。また、画像処理応用事業としてネットワークサービス事業が育ってき ていることも確認された。
・しかし、16/10期はスマートフォン出荷の成長鈍化や円高の影響を考慮し、 売上高2,300百万円(前期比12.9%増)、営業利益850百万円(同14.5% 増)、当期純利益520百万円(同14.0%減)に業績予想を下方修正した。

◆ デンソーとの資本業務提携は業績に前倒しで貢献する可能性あり
・同社は 15 年 12 月に、デンソーとの資本業務提携を発表した。今後は各 種画像処理技術の車載機器への応用により、電子ミラーなど車載機器 分野で新たな事業展開と業績拡大が期待される。当センターではこれら が前倒しで業績に貢献すると予想し、17/10 期と 18/10 期の業績予想を 前回予想から上方修正した。

◆ 投資に際しての留意点
・16 年の同社の株価(株式分割調整後)は 2 月 12 日の 3,920 円をボトム に4月22日には高値11,080円まで上昇した。これは、デンソーとの資本 業務提携により将来的な事業領域の拡大と業績への貢献が期待された ためと思われる。
・一般的なバリュエーション指標で現在の株価を評価することは難しい。し かし、同社の業績拡大の可能性等を勘案し、中長期の視点で評価でき る有力な新興企業のひとつと当センターは考えている。

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ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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