イーグランド<3294> 厳しい収益環境となったが、販売に注力したことにより増収減益

2015/09/11

16年 3月期第 1四半期決算は、主力中古住宅販売は市場の物件取得競争が激しく、
厳しい収益環境となったが、販売に注力したことにより増収減益

業種:不動産業
アナリスト:副島 久敬

◆ 中古住宅を仕入れリフォームし、販売するのが主要業務
・イーグランド(以下、同社)は、不動産競売市場や一般の中古住宅流通市場から仕入れた中古住宅にリフォームを施すことによって住宅としての機能を回復し、付加価値を向上させた中古再生住宅として販売することを主力業務としている。

◆ 16 年 3 月期第 1 四半期決算は増収ながら減益
・16/3 期第 1 四半期決算は、売上高 3,947 百万円(前年同期比 20.4%増)、営業利益 240 百万円(同 6.0%減)と増収減益となった。
・主力の中古住宅事業は販売件数が前年同期の 157 件から 199 件(前年同期比 26.8%増)となったものの、仕入れの競争環境の激化もあり、売上総利益率が前年同期の 17.6%から 15.6%に低下し、売上総利益が前年同期比 6.9%増にとどまったことから販売費及び一般管理費の大幅な増加を吸収しきれず営業減益となった。

◆ 16 年 3 月期は増収増益を見込む
・16/3 期について同社は、売上高 17,740 百円(前期比 15.2%増)、営業利益 1,010 百万円(同 12.7%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、15/3 期並びに第 1 四半期の業績等を踏まえ、前回レポート(15 年 3 月発行)の業績予想を見直した。売上高は 17,536 百万円(前期比 13.8%増)、営業利益 1,011百万円(同 12.9%増)と同社予想と同水準を見込んでいる。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、前回レポートの中期予想を見直すとともに、新たに18/3 期の業績予想を策定した。
・中古住宅市場の拡大が同社の中期的な業績を牽引するものの、当面は金融緩和による仕入れについての厳しい競争環境が続くことから、18/3 期までは利益率が大きく改善することは困難な状況だと思われる。

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ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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