ビリングシステム<3623> QR コードを介したスマートフォン決済ソリューション事業の取り組みは停滞気味

2015/04/15

企業の決済業務をサポート、個人のFX 取引の資金移動や損保業界の決済等を支援
QR コードを介したスマートフォン決済ソリューション事業の取り組みは停滞気味

業種:情報・通信
アナリスト:松尾 十作

◆ 決済業務とキャッシュフローの効率化をサポート
・ビリングシステム(以下、同社)は、企業の決済業務とキャッシュフローの 効率化をサポートしている。インターネットを利用して、企業の経理業務 である資金回収、支払い、資金繰り等の業務及び資金活用の効率化を 支援するサービスを提供している。

◆ 14 年12 月期の利益は予想を上回る
・14/12 期決算は、前期比7.5%増収、0.1%営業減益であった。代金回 収・収納代行サービスが増収に貢献したものの、同サービスは採算性が 低く、採算性の高いクイック入金サービスが減収となったことから、営業 微減益であった。
・第2 四半期決算とともに公表された同社の14/12 期予想に対する達成率 は、売上高で101.6%、営業利益で171.4%であった。営業利益の達成率 の高さは、前期比減収とはなったものの、採算の良いクイック入金サービ スの売上高が同社見込みを上回ったこと、新規事業に関するシステム投 資や人員の採用が先送りされたためである。

◆ 15 年12 月期は大幅営業減益へ
・15/12 期業績について同社は、前期比0.3%増収、42.5%営業減益を見 込んでいる。大幅な営業減益を見込む背景は、為替相場の落ち着きを 想定し、クイック入金サービスが減収見込みであることと、人件費の増加 見込みによるものである。
・証券リサーチセンターの売上高、営業利益予想はほぼ従来予想を継続 する。

◆ 投資に際しての留意点
・スマートフォン決済ソリューションを公表した13 年7 月以降、同社の株価 は乱高下している。今後もスマートフォン決済ソリューションに対する思惑 を背景とした株価変動の可能性がある点に留意すべきだろう。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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