(2675:東証2部) ダイナック 2015年12月期上期業績レポート

2015/09/09

DYNAC

今回のポイント
・15/12期上期は前年同期比3.7%の増収、同44.4%の経常増益。既存店売上高が前年同期比101.1%と堅調に推移する中、前期及び今期に出店した店舗の寄与で売上が増加。利益面では、原材料価格の上昇や人件費関連費用の増加を店舗管理コストの最適化で吸収。売上高の増加と原価率の改善が相まって営業利益が同36.9%増と伸びた。

・通期業績予想に変更はなく、前期比3.5%の増収、同40.1%の経常増益。新規出店は、バー・レストランを中心に18店舗を計画しており、期末店舗数は264店舗となる見込み(5店舗の閉店を計画)。既存店売上高の前提は100.9%。1株当たり5円の期末配当を予定している(上期末配当5円と合わせて年10円)。

・受託ビジネスにおける案件獲得と直営ビジネスにおける高付加価値業態の育成・シフトが順調である事が確認できた。このため、売上が順調に伸びている。利益面では、原材料価格の上昇に加え、社員やパート・バイトの人件費・採用関連諸費の増加が懸念されていたが、店舗管理コストの最適化で原価率が低下する等、収益力の強化も進んでいる。出店及び店舗開発も計画に沿って推移している事から、通期業績を考える上でリスクを挙げるとすれば、台風等、秋以降の天候ぐらいだろうか。

会社概要

サントリーグループが展開する外食事業の中核企業。企業理念は“食の楽しさをダイナミックにクリエイトする”。「飲み、食べ、会話を楽しみ、憩う場所の提供を通じて、より豊かな生活の実現に貢献したい」という思いの下、洋風から和風、レストランタイプからバータイプ、更には中間的なパブタイプまで、多様な業態を展開。また、レストランやバー等の運営で培ったノウハウとブランド力を活かし、各種レジャー施設のレストランの受託運営も手掛けており、15年6月末現在、首都圏・京阪神地区を中心に257店の店舗ネットワークを有する。この他、サービスエリアでの売店運営やおせち料理及びサマーギフトの販売等も行っている。

【事業の特徴】

形態別の売上構成は(14/12期実績)、レストラン・バー事業90.0%、ケータリング事業2.6%、及びその他事業7.4%。切り口を変えると、約50業態に及ぶ都心部飲食店(レストラン・バー)の直営ビジネスが約70%、ゴルフ場レストランやレジャー施設・文化施設・サービスエリア内の飲食店の運営受託及びパーティ・ケータリングの受託ビジネスが約30%。
また、レストラン・バー事業では、「倶楽部ダイナック(会員カード)」による顧客の囲い込みにも取り組んでいる。「倶楽部ダイナック」は入会金・年会費無料で、入会すると飲食100円毎に10ポイントが付与され、3,000ポイントで3,000円分の食事券と交換できる等の特典がある。ちなみに、13/12期の会員向け売上高は69億円と売上高全体の約21%を占めた(13/12期末の会員数は21万人)。

【ダイナックの強み】
・巨大な外食市場において「多彩な業態+受託事業」を展開する優良な“事業ポートフォリオ”
・「おいしい料理と最高のドリンク」を軸に「高付加価値空間の提供」を行う“信用力とブランド力”
・「業態開発力」、「機敏な業態転換力」を背景とした“業容拡大力・出店力”
【CSR(Corporate Social Responsibility)への取り組み】

同社は、品質管理と環境を中心にCSR活動にも取り組んでいる。「飲食業にとって最も重要なことは、品質管理」との考えの下、本社、大阪オフィスに衛生検査室を設け、定期的に仕入れ食材の検査・店舗衛生管理のチェックを行うと共に、衛生講習会による従業員への教育・指導を行う事で、品質管理、衛生管理の徹底を行っている。また、「環境委員会」を設置すると共に「環境方針」を掲げ、様々な環境活動にも取り組んでいる他、従業員の環境意識を向上させるため、e-ラーニングやセミナーを実施している。

店舗紹介
(1)ブランドを推進する戦略業態(顧客ニーズに沿って継続的にブラッシュアップ)

素材を活かした料理をハイグレードな空間の中で提供する和風業態の「響」、「燦」。色々な鳥料理をオシャレな雰囲気の中で堪能できる「鳥どり」、自店製生パスタが好評の本格的かつカジュアルなイタリアンレストラン「パパミラノ」、英国伝統の本場パブを再現した「ザ・ローズ&クラウン」の4業態がブランド推進のための戦略業態。顧客ニーズに沿って継続的にブラッシュアップしている。

(2)ブランド化を念頭に店舗展開を進める個性ある業態

ブランド化を念頭に店舗展開を進めている業態として、和風業態では鮮度抜群の魚介類を毎日提供している海鮮酒場「魚盛」、高付加価値小型新業態店「とりやき 源氣(げんき)」、バーボンの魅力を追及する熟成肉バル「THE AGINGHOUSE 1795」、“高品質のハイボールが気軽に味わえるバル「HIGHBALL’S ハイボールズ」、ワインバル&ビストロ「ワイン倶楽部」等を展開している。

海鮮酒場「魚盛」
成長ドライバーとして期待される戦略業態。「新鮮。安い。旨い」漁港直送の鮮魚酒場で、漁場直送の刺身盛は人気の看板アイテム。その他、魚介の旨味がギュッと詰まったボリューム満点の自家製海鮮シューマイなど美味しくてリーズナブルな海鮮料理を堪能できる。カジュアルタイプ、ゆったり居酒屋タイプ、地産地消タイプと、業態の強みを活かしつつ、ロケーションに応じてタイプも色々。
関東11店舗、関西1店舗
高付加価値小型新業態店「とりやき 源氣(げんき)」
新鮮な丸鶏を捌いて、そのまま焼き上げた串に刺さないやきとり「とりやき」と、特製サングリアやワイン、或いは各種の日本酒を楽しむ事ができる。サングリアとはワインに果実を漬け込んだアルコール飲料。
関東3店舗
熟成肉バル「THE AGINGHOUSE 1795」
「ジムビーム」のフラッグシップ店として、ビーム社創業の年である1975年が店名の由来。また、”熟成”を経て生まれるバーボンと、同店おすすめの”熟成肉”を表現するため「AGING HOUSE」と命名した。「ジムビーム」の貯蔵庫をイメージした店内は、レンガや実際にバーボンの熟成に使われた樽を使い、落ち着いた雰囲気。
関西2店舗
“高品質のハイボールが気軽に味わえるバル”「HIGHBALL’S ハイボールズ」
コンセプトは“高品質のハイボールが気軽に味わえるバル”。ハイボール専用ディスペンサー「ゼウス」を導入し、超強力炭酸でよく冷えたハイボールを提供する。人気の「角ハイボール」をはじめ「響」「山崎」や「メーカーズマーク」「ザ・マッカラン」等、多彩なウイスキーを使った高品質なハイボールを楽む事ができる。スッキリとしたハイボールと相性抜群の「おつまみチキン」もご一緒にどうぞ!
関東2店舗
(3)コラボレーションや個性を活かした特徴ある業態
世界的に有名な“ふわふわオムレツ”のカジュアルフレンチレストラン「ラ・メール・プラール」
フランス西海岸サンマロ湾上に浮かぶ小島に築かれた世界遺産「モン・サン=ミッシェル」。「ラ・メール・プラール」の創業者である“プラールおばさん(Madame Annette Poulard)”は、1888年に「モン・サン=ミッシェルに宿屋を開き、およそ700ものレシピを完成させた。その中でも有名な看板メニューが、メレンゲを食べているかのような味わいの「ふわふわオムレツ」である。
関東、関西、中部各1店舗
「近大卒の魚と紀州の恵み近畿大学水産研究所」
近畿大学とダイナックのコラボレーションレストラン。近畿大学が長年にわたり研究を重ねた安心安全で美味しい近大マグロ等、様々な養殖魚の料理を提供。手塩にかけて育てた養殖魚の魅力をたくさんの方に体感していただく事がコンセプト。海をイメージした店内には、料理に使われている魚の生産履歴等を楽しく知る事ができるタブレットを常設。
関東、関西各1店舗
2015年12月期上期決算
既存店が堅調に推移する中、計画通りの出店

売上高は前年同期比3.7%増の173億87百万円。既存店売上高が前年同期比101.1%と堅調に推移する中、前期及び今期に出店した店舗が寄与した。売上高は前期に比べて6億14百万円増加しており、既存店が1億62百万円、新店が8億73百万円(14年出店6億円、15年出店2億73百万円)、それぞれ増収に寄与する一方、閉店が4億21百万円の減収要因となった。

利益面では、原材料価格の上昇に加え、社員やパート・バイトの人件費・採用関連諸費の増加や法定福利費の増加等、利益確保の面でも厳しい事業環境となったが、食材共通化等による原材料仕入単価の抑制や省エネ活動推進による水光熱費の節減等、店舗管理コストの最適化で吸収して原価率が0.6ポイント改善。クレジット手数料の増加、倶楽部ダイナックポイント引当繰入額の増加、更にはパートナー福利厚生制度新設に伴う福利厚生費の増加等による販管費の増加を吸収して営業利益が2億13百万円と同36.9%増加。支払利息の減少等で営業外損益も改善し、経常利益は2億09百万円と同44.4%増加した。

ただ、2015年度税制改正による法定実効税率の引き下げに伴い、繰延税金資産の取崩しを実施した事で法人税等調整額(税金費用)が増加したため2百万円の四半期純損失となった(前年同期は四半期純利益37百万円)。

既存店の動向(次項に既存店売上高前年同月比グラフ掲載)

既存店売上高は前年同期比101.1%(客数102.1%、客単価99.0%)。業態別では、バー・レストラン101.4%(同102.1、同99.3)、ゴルフクラブレストラン101.6%(同102.8、同98.8)、その他99.8%(同101.8%、同97.8%)。
大雪のあった前年と比べて穏やかな日が多かったためゴルフクラブレストランが堅調に推移し、バー・レストラン業態では倶楽部ダイナック(顧客会員カード)による販売促進活動等が成果をあげた。

新規出店と閉店

上期末の店舗数は、業務運営受託店舗5店除く257店舗(前年同期末245店舗、前期末251店舗)。内訳は、バー・レストラン157店舗、ゴルフクラブレストラン72店舗、その他受託28店舗。バー・レストラン4店舗、ゴルフクラブレストラン6店舗の計10店舗(前年同期10店舗)を新規出店する一方、バー・レストラン4店舗を閉店(同9店舗)。この他、バー・レストラン3店舗(同8店舗)を新業態の「虎連坊」や「MASTER’S DREAM HOUSE」に業態変更した。

季節要因による売上債権・仕入債務の減少や未払消費税・未払法人税等の未払税金の減少(4億69百万円)等で、上期末の総資産は131億72百万円と前期末に比べて6億40百万円減少した。自己資本比率は28.4%(前期末25.9%)。

営業CFは7億24百万円のマイナス。前年同期に比べてマイナス幅が拡大したのは、未払消費税等が減少(2億66百万円の営業CF減少要因)する一方、法人税等の支払いが増加(△1億11百万円→△2億82百万円)したため(前年同期は消費税率引き上げの影響で未払消費税等が55百万円増加)。
有形固定資産の取得等で投資CFもマイナスとなり、フリーCFが11億10百万円のマイナスとなったが、短期借入金を積み増しした事で現金及び現金同等物の上期末残高は前年同期末と同水準の3億94百万円を維持した(期首残高は4億75百万円)。

中期経営方針と2015年12月期の取り組み
(1)直営ビジネスと受託ビジネスを2本柱に展開
同社が展開する各事業形態の方向性
直営ビジネス(都心部飲食店)

消費マインドの改善による「低価格」から「質」への回帰で、「ウリ」が明確な業態が好調な一方、際立った特徴がない業態は苦戦している。このため、同社は高付加価値業態を強化する共に、高付加価値業態へのシフトを加速させていく考え。

受託ビジネス(法人契約ビジネス)

アウトソーシングニーズが拡大しているものの、参入障壁は高い法人契約ビジネスのプレーヤーは横ばいの状態。このため、同社は受託ビジネスの更なる業容拡大に向け、ゴルフ場レストラン、サービスエリア・道の駅、文化施設・レジャー施設、パーティ・ケータリング等で営業を強化していく考え。

外食産業を取り巻く課題と同社の対応

外食産業では、価格一辺倒から「質」へと消費者志向が変化する中、インバウンド需要が拡大している。ただ、その一方で、人手不足に伴う人件費の増加や円安等による原材料費の高騰等が店舗運営を圧迫している。同社は、既存店のQSCブラッシュアップと特徴ある戦略業態への変更で「質」を求める消費者嗜好に応えていく考えで、インバウンド需要に対しては、Wi-Fi、メニュー、更には銀聯カードへの対応など「お迎え体制」の整備を進めていく。
また、リブランディングによる客単価向上や店舗ドミナント特性を活かした募集採用と機動的なスタッフ配置に取り組むと共に、働きやすい職場環境の整備に努める事で人材確保を図ると共に、ブランドを横断した共通食材の拡大による購買効率化の継続的な努力で原材料高の影響を吸収していく。

(2)中期経営方針と15/12期の取り組み

優良な事業ポートフォリオを活かし、付加価値の高い分野の業容拡大と店舗数拡大に取り組むと共に、スケールメリットの追求とブランド強化により高収益構造への変革を進めていく考え。中期経営方針のポイントとして、受託ビジネスの着実な受注、高付加価値業態の強化・業態シフト加速、基盤となる機能・サービスの革新、強みの源泉のブラッシュアップ、の4点を挙げている。

ポイント 1 受託ビジネスの着実な受注
・参入障壁が高く、投資効率もよい受託ビジネスを着実に受注し、ビジネス領域を拡大
ポイント 2 高付加価値業態の強化・業態シフト加速
・立地・物件を厳選し、確実に出店
・高付加価値業態の拡大
ポイント 3 基盤となる機能・サービスの革新
・常連客づくりの徹底
・コスト改善、収益性向上への取り組み
ポイント 4 強みの源泉のブラッシュアップ
・商品開発力・アレンジ力アップ
・現場力・オペレーション力アップ
ポイント 1 受託ビジネスの着実な受注

ブランド力とスケールメリットを活かして、参入障壁が高く、投資効率も良い受託ビジネスの強化・拡大を図る。15/12期上期は、長年の実績と蓄積されたノウハウを有するゴルフクラブレストラン領域において、シーダーヒルズカントリークラブ(岐阜県、2月)、額田ゴルフクラブ(愛知県、2月)、アイランドゴルフガーデン加賀(石川県、3月)、高岡カントリー倶楽部(富山県、3月)、島根ゴルフ倶楽部(島根県、4月)、室蘭ゴルフ倶楽部(北海道、4月)、の6件を受託。前期後半から取り組んでいるレシピの共有が成果をあげ、サービス開始時のメニュー繰りの効率化が進み各案件の立ち上がりが順調だった。下期はレジャー施設等を含め4件の受託を予定している。

ポイント 2 高付加価値業態の強化・業態シフト加速

戦略業態(ブランドを確立し、出店を加速する業態)の出店加速、好立地店舗の戦略業態への変更、低投資・小型業態の出店、業容拡大のチャレンジ継続、最高品質のドリンク、の5つのテーマの下で取り組みを進めている。

「魚盛(うおもり)」  戦略業態の出店加速

「魚盛」は、「気軽に美味しい魚料理をリーズナブルに楽しみたい」と言うニーズの高まりに応えるべく開発された業態であり、各店舗の収益が安定している。食の流行に左右されにくく、安定した売上・利益を確保できる業態である。15/12期上期は12号店となる「神田東口店」(51坪、100席)を4月にオープンした。下期は2店のオープンを予定している。

「産直鮮魚 日本酒 虎連坊(とられんぼう)」  好立地店は戦略業態への変更

郷土の地酒と肴を楽しむ日本酒居酒屋「産直鮮魚 日本酒 虎連坊」のブランド育成に取り組んでいる。「虎連坊」のコンセプトは「季節の“うまい”をつまみにゆっくりと好きなお酒を嗜む大人の和食居酒屋」。1998年3月に1号店がオープンし、14/12期以降、好立地店の「虎連坊」への業態変更を進めている。日本酒を中心にした飲み物と料理の提案が、新しい客層の獲得につながっている。

「HIGHBALL’S」  低投資・小型業態の出店

「HIGHBALL’S」は高品質のハイボールが気軽に味わえるバル。「ちょい呑み」や「サク呑み」といった需要に応える新業態で、ハイボール専用ディスペンサー「ゼウス」で提供される角ハイボールをはじめ、高品質なハイボールを楽しむ事ができる。2014年7月に「うえのステーション店」(8.9坪、17席)をオープンし、15/12期上期(2015年1月)に「浜松町店」(8坪、16席)をオープンした。

「ラ・メール・プラール」  業容拡大のチャレンジ継続

フランス西海岸生まれで世界的に有名な“ふわふわオムレツ”のカジュアルフレンチレストラン「ラ・メール・プラール」の3号店「名古屋ラシック店」を2015年3月にオープンした。赤と白のコントラストが印象的な店内は、フランス本店のクラシカルな雰囲気を残しつつ、モダンにアレンジ。伝統の「ふわふわオムレツ」の他、本格的なフレンチメニュー(カジュアルフレンチ)も充実させた。

「MASTER’S DREAM HOUSE」  最高品質のドリンク

「醸造家が夢に見た、心が震えるほどにうまいビールを楽しめる新感覚ガストロパブ」をコンセプトとする「MASTER’S DREAM HOUSE」を2015年3月17日に丸の内にオープンした(東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館1F)。サントリービールとのコラボで、同社の新ビール「MASTER’S DREAM」の発売に合わせてオープンした。東京駅前の好立地を活かすべく「RCタバーン」から業態変更した店舗は46.1坪、70席。立ち上がりが極めて順調と言う。

2015年12月期業績予想
通期業績予想に変更はなく、前期比3.5%の増収、同40.1%の経常増益予想

新規出店は、バー・レストラン11店舗、ゴルフクラブレストラン5店舗、その他受託2店舗の計18店舗を計画(上期に10店舗の出店を完了)。この他、バー・レストランで業態変更3店舗(上期に完了)、閉店5店舗を計画しており(上期に4店舗完了)、期末店舗数は264店舗となる見込み。既存店売上高の前提は100.9%(バー・レストラン100.3%、ゴルフクラブレストラン101.5%、その他受託101.9%)。売上の増減要因として、既存店で2億82百万円、新店で16億51百万円(14年出店8億52百万円、15年出店7億99百万円)の増加を見込む一方、閉店による減少7億24百万円を織り込んだ。

利益面では、原材料価格の上昇や社員及びパート・バイトの採用関連諸費用の増加が見込まれるものの、売上の増加、食材共通化とシフトコントロールの徹底、更には一部価転嫁で吸収。ゴルフクラブレストランの稼働率改善も見込まれ、営業利益が11億50百万円と同41.5%増加する見込み。

配当は、1株当たり5円の期末配当を予定しており、上期末配当5円と合わせて年10円となる。同社は、安定的な配当の維持と、将来に備えた内部留保の充実を念頭に利益配分を実施していく考え。

今後の注目点
受託ビジネスにおける案件獲得と直営ビジネスにおける高付加価値業態の育成・シフトが順調である事が確認できた。このため、売上が順調に伸びている。利益面では、原材料価格の上昇に加え、社員やパート・バイトの人件費・採用関連諸費の増加が懸念されていたが、店舗管理コストの最適化で原価率が低下する等、収益力の強化も進んでいる。販管費が増加したが、主な要因は売上増や倶楽部ダイナックの会員増や利用増によるもので、集客や販促が成果をあげている事の裏返しである。
7月半ば以降の猛暑の影響が気になっていたが8月7日に発表された月次の動向をみると、ゴルフ場業態は7月も堅調。出店及び店舗開発も計画に沿って推移している事から、通期業績を考える上でリスクを挙げるとすれば、台風等、秋以降の天候ぐらいだろうか。
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