(6095:東証マザーズ) メドピア 2014年9月期業績レポート

2014/12/17

medpeer

今回のポイント
・医療現場における医師発の生の情報を共有する医師向けソーシャルサービス「MedPeer」を運営。医師の集合知を形成することで医師同士が支え合う大きな力を生み出し、患者への治療の質をより一層向上させることを目指している。徹底してユーザーである医師の視点に立つポジショニングが大きな特徴・強み。2014年9月末の医師会員数は約7.1万人。・15/9月期の売上高は前期比51.3%増の14億50百万円を予想。広告掲載薬剤数の増加、単価向上、医療機器評価掲示板の本格展開、製薬企業向け新規ソリューション開発などで医師集合知サービスが引き続き大幅増収。業容拡大のための人員拡充と本社移転、会員の更なる獲得、新たな領域への参入準備など、中長期視点に基づいた先行投資の実施などによりコスト合計は同65.8%増へ。営業利益の伸び率は前期には及ばないものの、2桁の増益を見込んでいる。

・中長期成長戦略として「既存事業の成長」と「新たな収益機会の確保」が軸。既存事業においては薬剤ごとの広告掲載数を増加させるとともに、サイト価値向上によって広告単価を引き上げる。新商品開発も進める。新たな収益機会の確保においては、医師集合知を活用し、より医療の現場に近づいた新サービスの開発・展開をめざし、医師と患者を繋ぐ「B to P(Business to Patient)」システムを構築して、約40兆円に上る国民医療費を対象市場とする考えだ。

・同社創業の2004年は医師向け情報サイトで先行するエムスリーが東証マザーズに上場した年でもある。「医師向け情報サイト」というキーワードだけからは、事業の経歴でも規模でも先行するエムスリーに対する優位性や、どうやって勝負するのか?が正直疑問であったが、石見社長への取材で「徹底した医師目線」が重要なポイントであることが良く理解できた。短・中期的にはその徹底した医師目線を有用と考える医師会員をどれだけ早いペースで獲得することが出来るか、長期的には新たな収益機会の確保がいつ頃から芽を出し始めるのかに注目したい。

会社概要

医療現場における医師発の生の情報を共有する医師向けソーシャルサービス「MedPeer」を運営。
医師の集合知(※)を形成することで医師同士が支え合う大きな力を生み出し、患者への治療の質をより一層向上させることを目指している。顧客は主として製薬企業であるが、徹底してユーザーである医師の視点に立つポジショニングが大きな特徴・強み。2014年9月末の医師会員数は約7.1万人。

※集合知:多数の知見を蓄積し、分析・体系化することで生成される情報のこと。
【沿革】

通常、医師は自らの専門領域に関しては容易に多くの情報を収集することが出来る一方、一旦専門領域外の事となると質・量ともにその水準は大きく低下するのが現状だ。
最初に自らの専門領域に来院した患者が複数の疾患を併発していることも多く、担当医は自分の専門領域外の知識もある程度は習得する必要があるが、時間的な制約等から限りがある。また、併発している専門領域外の疾患の症状によっては専門医の診察を仰ぐ必要があるが、それがどの程度の症状から依頼すべきかの判断も難しい。
こうした医師の現状を見てきた石見社長は、多くの医師の知識や経験が集積された場があれば医師にとって非常に有用で、患者のメリットにも繋がると考え、石見社長自らがその可能性の大きさを感じていたインターネット上で、同社2番目の事業として情報共有のナレッジマネジメントツールであるWebサイト「MedPeer」の運用を2007年に開始した。

同サイトの中心メニューである「薬剤評価掲示板」に対する製薬企業の関心は高いものの、低評価を書き込まれる可能性のある掲示板に広告を出稿することには二の足を踏むケースが多く、十分な顧客化にはしばらくは苦労した。だが、多くの医師の意見の集約が製薬企業にとって重要なマーケティング情報になるというメリットなどを粘り強く啓発し続けた中で、2011年9月、世界的な大手製薬企業の日本法人であるファイザー株式会社との業務提携を締結。これを契機に事業は順調に拡大していった。

その後、石見社長は、Visionと利益の双方を追及する企業としての仕組みやシステムを構築して永続的に発展させるためにはIPOが必要であるとの想いに至り上場を準備。2014年6月、東証マザーズ市場に上場した。

【理念】

以下の様なMission、Visionに加え、Our Valuesを定め、会社として共有すべき価値観を明確にしている。

【市場環境】
~拡大する医療用医薬品市場~

高齢化社会の進展を背景に医療用医薬品市場は今後も成長が続くものと予想されている。
(株)矢野経済研究所の調査(2014年6月)によれば、医療制度改革の行方にもよるが、医薬品需要が底固く、医療制度改革が緩やかに推移したケースでは、輸入品を含む医療用医薬品生産高は2014年 10兆918億円、2017年 11兆2,407億円を経て、2021年には12兆7,707億円まで拡大すると予測している。

~製薬企業のマーケティング戦略に変化。e-Marketingの拡大~

一方、顧客である製薬企業においてはマーケティング戦略に変化が起きている。
これまでの製薬企業のマーケティングは、セールススタッフであるMR(医療情報担当者)が医師へ医薬品情報などを提供すると同時に、様々な形態での接待等によって自社製品の利用を促すというものが中心的な手法だった。
ところが、こうした接待の過剰さが問題視され、コンプライアンス強化を目的に、業界団体「医療用医薬品製造販売業公正取引協議会」は、接待規制、MRの訪問規制、寄付金提供先の医師個人名開示など、自主規制(プロモーションコード)を厳格化している。
また、医薬分業政策が進み、病院外薬局での処方が増加しMRの営業成績が正確に評価しにくくなったこと、製薬企業の販売の力点が、抗がん剤など独自性のある高価な薬に移り、抗生物質などを大量に販売する時代ではなくなったことなどから製薬企業各社はこれまでの接待やフェイス・トゥー・フェイスに頼ったマーケティングには限界があると考え、営業人件費や接待交際費を減額し、より効率の良いインターネット広告等を活用した「e-Marketing」へとシフトする傾向が強まっている。

(株)電通によれば、日本では2013年、「テレビ広告費 前年比0.9%増」、「新聞広告費同1.2%減」、「雑誌広告費同2.0%減)、「ラジオ広告費同0.2%減」と、いわゆるマスコミ四媒体の広告費が合計では同0.1%増とほとんど伸びていないのに対し、インターネット広告費は同8.1%と堅調に拡大している。

このように、外部要因としては医療用医薬品市場の拡大と製薬企業のマーケティング戦略の変化(e-Marketingの拡大)が同社成長の大きな要因となっている。

【事業内容】

「医師集合知サービス」「医師求人情報サービス」の2つから構成されているが、「医師集合知サービス」が売上の9割強を占める中核事業である。

『①医師集合知サービス』

医療現場における医師発の生の情報を共有するナレッジマネジメントツールであるWebsサイト「MedPeer」を運営している。
全国多数の医師が一堂に集まるインターネット上の「場」である「MedPeer」は、医師の集合知を形成することで医師同士が支え合う大きな力を生み出し、医療の質、患者への治療の質をより一層向上させるものであると同社では考えている。

◎主な会員向けサービス

医師が日々携わる臨床プロセスの段階ごとに適切なサービスを提供している。薬剤の処方実感を共有できる「薬剤評価掲示板」、エキスパートドクターに症例の相談ができる「Meet the Experts」など、医師たちは「MedPeer」のサービスを利用して様々な情報交換を行っている。

<薬剤評価掲示板>

「薬の口コミ」。医薬品ごとに①製品基本情報の閲覧、②薬剤の処方経験を有する医師会員による定量・定性評価情報への書き込み、③同種薬効、関連医薬品リストの閲覧、④製薬企業サイトへのリンクなどのサービスを提供している。エビデンス(※)を補完する処方体験を共有することができる。

<医療機器評価掲示板>

2014年9月スタートの新しいサービス。薬剤評価掲示板と同様、医療機器の使用体験などを共有できる。

<Meet the Experts>

各領域におけるオピニオンリーダーであるエキスパートドクターへの相談機会を提供。医学書では見つからない答えを得ることが出来る。

<インタラクティブ・ケース・カンファレンス>

臨床医としてのスキルを磨く場としてインターネット上で症例検討会を行っている。大学、病院の垣根を越え、全国の医師と症例検討を行うことが可能。

<ポスティング調査>

数千規模の医師限定ポスティング調査への参加・閲覧が出来る。

<ディスカッション>

専門領域、臨床一般、病院運営、プライベートなど様々なテーマについて会員同士でディスカッションが出来る。

<ホスピタル・レポート>

2014年9月スタートの新しいサービス。実際に勤務又は初期研修に参加した医師から寄せられた実体験に基づく研修病院評価を提供。人材育成、診療環境充実度、待遇・ワークライフバランスなどの評価が投稿され、研修病院選択の一助となっている。

◎会員数の推移

医師会員数は2014年9月末で約71,000名。
日本全国の医師総数は約30万人と言われており、4人に1人が同サイトの会員となっている。

こうした医師会員の活発な意見交換により、薬剤評価掲示板への投稿累計数は2014年9月末で30万件を突破し、着実に集合知が増加している。

会員数の増大が「MedPeer」のサイト価値向上の最大の鍵となるため、同社では、DM(ダイレクトメール)、学会での、製薬企業との共同ブースの出展、Webマーケティングなど様々な手法で認知度向上を図っている。
社内に専門スタッフを配し、様々な試みに挑戦しながらノウハウを蓄積している。

◎ビジネスモデル

同社の顧客は「MedPeer」会員である医師に対するマーケティングを行いたい製薬企業など。
医師会員たちが「MedPeer」 を活用することにより集約された集合知は、製薬企業、医療機器企業、医師人材紹介会社、医師向けリサーチ会社等において、自社の製品・サービスの販売や開発活動に有益な情報となる。
現在主な製薬企業のアカウントが開設されている。

<マーケティング支援>

サイト上のサービスを通じて形成された医師の集合知をマーケティングに活用することを顧客である製薬企業などに提案。また、医師会員に対する広告掲示の機会を提供している。

「薬剤評価掲示板」

製薬企業が販売する薬剤の評価ページ内にテキスト広告を掲示する。
製薬企業は医師であることが確認された会員に対し自社コンテンツを閲覧させることが出来る。
また製薬企業はフィードバック情報としてその薬剤が属する疾患領域全体の薬剤評価を他社の薬剤を含めてすべて閲覧することが出来るので、マーケティング戦略の立案に活用できる。

「Meet the Experts」

相談のあった特定疾患領域において製薬企業はテキスト広告等を掲載できる。
また、製薬企業はオピニオンリーダーのエキスパートドクターと医師会員のやり取りを閲覧することが出来るので最新の臨床所見を共有することが出来、マーケティング戦略の立案に活用できる。

<リサーチ>

会員データベースを活用したアンケート調査を実施することができる。
年齢、勤務地域、診療科目、医師経験年数など、多くの属性項目から回答者選択が可能なので、臨床の現場や薬剤に関連した見解の収集、特定薬剤の市場規模の把握、マーケティング戦略立案など様々な場面において従来型の紙によるアンケートと比べてスピードとコストの両面で優位性を有している。

『②医師求人情報サービス』

医師向け人材紹介会社を顧客として「MedPeer」を通じて求人情報の機会を提供している。また転職を希望する医師会員が人材紹介会社に登録する機会も提供している。

特徴と強み

他の「医師向け情報サイト」との最も大きな違いであり同社を特徴づけるものが「徹底した医師目線」に立ったポジショニングだ。「MedPeer」は国内で唯一の医師目線のソーシャルメディアである。

同社の顧客はサプライヤーの製薬企業であるが、「MedPeer」運営においてはユーザーである医師の目線を重視している。
サイトの運営に当たり、石見社長自らが医師の目線から、改善点も含め細かく指示を出している。
これは「医師向け情報サイト」を運営する同業他社のエムスリー(株)(2413、東証1部)や(株)ケアネット(2150、東証マザーズ)の経営者もしくは創業者がコンサルティング会社出身なのに対し、石見社長自身が医師であるという点が大きな背景となっているのだろう。

「MedPeer」の掲載薬剤数は約2,295点で、他社サイトと比較して圧倒的に大きな掲載数となっている。他社サイトは製薬企業から広告費を得た薬剤のみ掲載しているのに対し、薬剤評価掲示板はユーザーである医師にとっての「薬剤の事典」でなければ意味が無いと考える同社は全ての薬剤情報を掲載する方針であり、この点からも医師目線重視の姿勢が明確である。
サプライヤー目線かユーザー目線か、最終的に支持されるのがどちらであるかは明確だと同社は考えている。

2014年9月期決算概要
会員数、投稿数も拡大し大幅な増収・増益。計画も上回る。

売上高は前期比66.7%増加の9億58百万円。主力の医師集合知サービス売上が同78.7%増と大幅に伸びた。
会員数は1年間で約1万人増加し、9月末で7.1万人と堅調に拡大している。投稿数も30万件を突破した。こうしたサイト価値の向上を顧客が評価。製薬企業のe-Marketing費用増を背景に受注は順調に増加した。
会員向けサービスとして新たに、病院勤務レポート共有サービス「ホスピタル・レポート」、医療機器の口コミ評価「医療機器評価掲示板」をオープンした。
医師求人情報サービス売上は最低限のリソースによる運営の中、計画通りに推移した。期末にリソースを確保し、今期以降の売上増に向けた体制を構築する。
人件費増(66百万円)、広告宣伝費増(66百万円)、経費増(75百万円)により原価及び販管費合計は208百万円増加(前期比42.8%増)したが、増収により吸収し営業利益は約3倍となった。
また、売上・利益とも計画を上回った。

上場に伴う公募増資で現預金が前期末に比べ830百万円増加し、流動資産も同911百万円増加。資産合計は同952百万円の増加となった。長短借入金を返済した一方、未払法人税等や会員増に伴うポイント引当金増加などで負債合計は72百万円の増加。公募増資により資本金、資本準備金が増加。当期純利益計上により繰越利益剰余金はプラスに転じ、純資産は同880百万円増加した。
この結果自己資本比率は82.0%と前期末の52.6%から大きく上昇した。

利益増加などにより営業CFのプラス幅は前年同期比183百万円拡大した。投資CFは敷金・保証金の差入によりマイナス幅が同41百万円拡大し、この結果、フリーCFのプラス幅は同142百万円拡大した。財務CFは長期借入金の返済と公募増資によりプラス幅は同631百万円拡大した。
キャッシュポジションは、前期末に比べ830百万円上昇した。

2015年9月期業績見通し
売上は引き続き好調な伸び。先行投資あるが営業利益は2桁増益。

売上高は前期比51.3%増の14億50百万円を見込む。製薬企業毎の広告掲載薬剤数の増加、会員数増に伴う単価向上、医療機器評価掲示板の本格展開、製薬企業向け新規ソリューション開発などで医師集合知サービス売上は同52.4%増を計画。医師求人情報サービス売上は営業強化で同38.9%増を計画している。
業容拡大のための人員拡充(約20名増加)と本社移転、Webマーケティング等を活用した会員の更なる獲得やサイト活性化策の実施、新たな領域への参入準備など、中長期視点に基づいた先行投資の実施などにより原価・販管費合計は同65.8%増加の計画。このため営業増益率は前期には及ばないものの、同13.3%増を見込んでいる。

中長期成長戦略

「既存事業の成長」「新たな収益機会の確保」を成長の軸としている。

①既存事業の成長

前述のように市場規模は極めて大きく成長余地の高い既存事業を更に拡大する。

主な製薬企業のアカウントを開設しているが、深掘りの余地はまだまだ大きい。広告掲載数を増加させるとともに、サイト価値向上によって広告単価も引き上げることが可能と考えている。
以前はあった製薬企業側の「MedPeer」利用に対する障壁(悪い情報を書かれたくない等)は、利用企業数と医師会員数双方の増加および同社の継続的な営業によって大きく低下しているという。
またこの9月より「医療機器評価掲示板」をスタートさせたように、新商品開発も進めて行く。
厚生労働省発表の「医療機器産業ビジョン2013」によれば、2011年の医療機器の国内売上額は約2.4兆円と、医療用医薬品よりは小さいものの、医師集合知を効率的に活用した横展開が比較的容易な市場であることから、順調な立ち上がりが期待できるということだ。

②新たな収益機会の確保

周辺事業や新たな領域への参入による収益機会の拡大にも取り組んでいく。

「MedPeer」によって形成された医師集合知を更に蓄積してより医療現場に近い場所で活用した病院や周辺ベンダーを対象とする独自の医療システムサービスの構築を目指している。
この展開を見据え、SMO(治療施設支援機関)大手の株式会社綜合臨床ホールディングス(2399、東証1部)と業務提携契約を締結した。
「MedPeer」を活用した綜合臨床グループの臨床試験支援事業の効率化や新しい付加価値の創出など、互いの強みを持ち寄った新たなビジネスの構築やサービスの提供について検討を始めている。

また、その次のステージとして、電子カルテ等の新たな医療システムサービスの提供をベースに、医師集合知を家庭で活用する「患者向け医療情報共有サービス」に取り組んでいく。
医師集合知サービスの最終型とも言える医師と患者を繋ぐ「B to P(Business to Patient)」システムを構築することで、約40兆円にも上る国民医療費を対象市場とする考えだ。

石見 陽社長に聞く
<Mission、Visionの浸透>
当社が成長するには優秀な人的資本の獲得・育成が不可欠。ただ、高いスキルを持っているのは当然の事ながら、それと同じくらい重要なポイントは、当社のMission、Visionを理解・共有出来る人材かどうかだ。
入社面接時にはその重要性を説明し、十分理解してもらえる人材を採用し、入社後もオリエンテーションや四半期ごとの全社ミーティングなどで繰り返し私の方針や考え方を語っている。
Missionである、『医師と同じ目線で「人を救う」』をお題目ではなく現場にしっかりと浸透させるため、サイトの作り方や表現方法に関して、かなり細かい点まで私が指示を出している。医師目線の徹底ということからゆるがせにできない事と考えている。
また、Our Valuesも当社にとって重要な理念だ。これは会社がトップダウンで決めたものではなく、社員の様々な考え方を吸い上げてまとめ、「どんな人と一緒に働きたいか?」を具体的に文章に落としたものだ。今後はこの上に当社の企業文化が時代を経て積み上げられていくだろう。
<投資家へのメッセージ>
今年6月に東証マザーズに上場したが、これはゴールではなくまさにスタート。
成長戦略にあるように、より医療現場や家庭に近い場で医師集合知を活用したサービスを開発・展開し、約40兆円という巨大市場にベンチャー企業としてチャレンジしていく。
高い売上高の伸びを今後も継続させていく考えだが、そのためには優秀な人材の獲得・育成や、医師会員増加のための投資が必要であり、中長期的な視点で利益の伸びよりも売上高の成長に期待していただきたい。そのため配当に関しても、当面は無配で投資を優先し中長期的な利益のリターンでお返しする方針であることをご理解いただきたい。
一方で我々はMissionやVisionをとても大事にしている企業であるということも是非知っていただきたい。
「より多くの医師を支え、より多くの患者を救う」というVisionを株主の皆さんと一緒に実現していきたいと考えている。
今後の注目点
同社創業の2004年は医師向け情報サイトで先行するエムスリー(株)が東証マザーズに上場した年でもある。「医師向け情報サイト」というキーワードだけからは、事業の経歴、規模、資金力で先行するエムスリーに対する優位性がどこにあるのか?、どうやって勝負するのか?が正直疑問であったが、石見社長への取材で「徹底した医師目線」が重要なポイントであることが良く理解できた。
短・中期的にはその徹底した医師目線を有用と考える医師会員をどれだけ早いペースで拡大することが出来るか?、長期的には新たな収益機会の確保がいつ頃から芽を出し始めるのかに注目したい。

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