(4849:JASDAQ) エン・ジャパン 2013年3月期第1四半期業績レポート

2012/09/20

今回のポイント
・13/3期1Q(4-6月)は前年の4-6月と比べて、16.0%の増収、51.9%の経常増益(前期は11年1月から12年3月までの15ヶ月決算)。主力の「[en]社会人の転職情報」の売上が同1.4億円増加した他、連結子会社、エンワールド・ジャパン(以下EWJ社)も2.0億円増加する等、「[en]派遣のお仕事情報」を除く全てのサイトや事業で売上が増加。人員増により人件費・労務費が増加したものの、増収によって吸収し同58.0%の営業増益。 

・通期予想は前年同期間(11年4月~12年3月)との比較で、売上高が7.7%増の137.7億円、経常利益15.5%増の28億円。成功報酬商品をけん引役に「[en]社会人の転職情報」が伸び、中途採用事業の売上が増加。新卒採用事業や教育評価事業も増収が見込まれる。配当は1株当たり100円増配の期末1,950円を予定。

・成功報酬型商品の売上を、中期的に「[en]社会人の転職情報」の50%程度まで引き上げたい考え。企業側の高い採用基準に応えていく難しさはあるものの、顧客企業のニーズは強く、更なる事業の拡大が見込まれる。

会社概要
インターネット上での[en]ブランドの転職・就職情報サイトの運営を中心に、人材採用、社員教育、人事評価等のコンサルティングサービスを提供している。求人・求職をめぐっては、「実際の業務に就いてみたら、業務内容が事前の説明と違った」と言うトラブルが多いが、同社では、営業担当者が求人企業を取材し、求人企業やその業務内容について、客観的で公正かつ詳細な情報提供を念頭に原稿作成を行っている。こうした公正で詳細な企業情報が求職者から高い評価を受けている事はもちろんだが、求職者は企業や業務内容を十分理解して入社するため、「戦力化が早い上、離職者が少ない」と求人企業からも高い評価を受けている。尚、売上高の大半を求人企業からの求人広告掲載料収入が占め、求職者に負担は生じない。

【エン・ジャパングループ】

グローバル企業を顧客とし、バイリンガル人材の紹介と人材派遣を手掛けるEWJ社、及び中国でネット求人広告事業を展開する持分法適用関連会社 英才網聯(北京)科技有限公司と共にグループを形成している。
尚、EWJ社は2012年8月1日付で完全子会社のウイングコンサルティングを吸収合併し、新たな人材紹介サービス「en premium」の提供を始めた。

【事業内容と運営サイト】

事業は、中途採用事業、新卒採用事業、及び教育・評価事業に分かれ、12/3期の売上構成比は、それぞれ86.8%、10.3%、1.9%。尚、中途採用事業には連結子会社EWJ社の売上が含まれており、連結売上高に占める割合は18.3%。

また、運営サイトは、「[en]社会人の転職情報」、「[en]転職コンサルタント」、「[en]派遣のお仕事情報」、「[en]チャレンジ!はた☆らく」(以上中途採用事業)、及び「[en]学生の就職情報」(新卒採用事業)の5サイト。

2013年3月期第1四半期決算
企業の旺盛な人材採用ニーズを背景に主力サイトの戦略商品が好調に推移

前期は11年1月から12年3月までの15ヶ月決算のため4-6月は第2四半期に当たるが、以下、11年4-6月を前年同期とする。
売上高は前年同期比16.0%(4.5億円)増の32.9億円。主力の「[en]社会人の転職情報」の売上が同1.4億円増加した他、EWJ社も2.0億円増加する等、「[en]派遣のお仕事情報」を除く全てのサイトや事業で売上が増加した。

利益面では、労務費・人件費を中心に営業費用が増加したものの、増収効果で吸収して営業利益が7.2億円と同58.0%増加。特別損失の減少もあり、四半期純利益は4. 6億円と同67.2%増加した(前年同期は固定資産除却損や子会社設立費用等で特別損失1.4億円を計上)。

中途採用事業

当事業には、「[en]社会人の転職情報」、「[en]転職コンサルタント」、「[en]派遣のお仕事情報」、「[en]チャレンジ!はた☆らく」、EWJ社(WING含む)、及び適性テスト等の「中途関連その他」の収益が計上されている。

売上高29.6億円(前年同期比16.2%増)、セグメント利益8.3億円(同24.1%増)。サーチ型採用ソリューション(成功報酬型商品)をけん引役に「[en]社会人の転職情報」の売上が増加した他、前期より強化している各種取組みの成果もあり、グローバル企業向け人材紹介や人材派遣を手掛けるEWJ社の売上も伸長。この他、人材紹介会社向けの成功報酬型商品が好調であった「[en]転職コンサルタント」が計画を上回る売上となった他、マーケットの回復により「[en]チャレンジ!はた☆らく」の売上も増加。「[en]派遣のお仕事情報」は売上が減少したものの、IT・販売・サービス系の募集ニーズが堅調に推移し概ね計画通りの着地。

新卒採用事業

当事業には、「[en]学生の就職情報」、新卒その他(適性テスト等)の収益が計上されている。
売上高2.2億円(前年同期比14.9%増)、セグメント損失93百万円(前年同期は159百万円の損失)。2012年6月時点の2013年度学生の内定取得率は52.7%と2011年度並みだが、採用予定数に達していない企業が多く、2013年度の採用活動が長期化している(この結果として、「[en]学生の就職情報2013」の販売が堅調に推移した)。また、2014年度は約7割の企業が採用予定数を増加または2013年度並みとしており、平成26年(2014年)3月卒業予定学生向けの「[en]学生の就職情報2014」の受注も足元は順調なようだ。

教育・評価事業

当事業には、教育評価、定額制研修サービス「エンカレッジ」、適性テストの収益が計上されている。
売上高81百万円(前年同期比16.5%増)、セグメント利益20百万円(前年同期比399.6%増)。定額制研修サービスの提供を新たに開始した企業もあり競争が激しくなっているが、前期の営業活動の成果による会員企業数の増加で定額制研修サービス「エンカレッジ」の売上が増加した。

2013年3月期業績予想
前年同期間(11年4月~12年3月)との比較で、7.7%の増収、15.5%の経常増益予想

売上高は前年同期間(11年4月~12年3月)との比較で7.7%増の137.7億円。成功報酬型商品をけん引役に「[en]社会人の転職情報」が伸びる他、EWJ社も伸長し、中途採用事業の売上が増加する見込み。新卒採用事業や教育評価事業も増収が見込まれる。

利益面ではエン・ジャパン及びEWJ社において人員の増加を見込んでいることから販管費が増加するものの、増収効果に加え、不採算事業からの撤退及び関係会社への移管効果もあり営業利益が同6.3%増加。営業外損益、特別損益共に改善が見込まれ、当期純利益は15.3億円と同58.9%増加する見込み。配当は1株当たり100円増配の期末1,950円を予定。

今後の注目点
成功報酬型商品「サーチ型採用ソリューション」が順調に伸びている。成功報酬型商品の売上を、中期的に「[en]社会人の転職情報」の50%程度まで引き上げたい考え。企業側の高い採用基準に応えていく難しさはあるものの、顧客企業のニーズは強く、更なる事業の拡大が見込まれる。http://corp.en-japan.com/IR/2013.3_1Q_presentation.pdf
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