(8275:JASDAQ) フォーバル 2013年3月期第1四半期業績レポート

2012/09/11

今回のポイント
・13/3期1Q(4-6月)は前年同期比7.4%の増収、同328.4%の経常増益。「アイコンサービス」の拡大とそのシナジーでフォーバルビジネスグループの売上が増加した他、スマートフォン関連の好調でモバイルショップビジネスグループの売上も増加。「アイコンサービス」の拡大等による利益率の改善で営業利益が同6.2倍に拡大した。 

・13/3期は前期比0.9%の増収、同30.0%の経常増益予想。子会社の事業を譲渡した影響で売上はわずかな増加にとどまるものの、利益率の高い「アイコン」の売上構成比が上昇する一方、原価率の高い回線系インセンティブ売上の構成比が低下する事で利益率が改善。営業利益が同30.3%増加する見込み。

・「アイコンサービス」を通してビジネスのシーズ(種)となる様々な経営相談が寄せられており、この1Qはセキュリティ関連の売上拡大につながったようだ。「アイコンサービス」の拡大と更なるシナジーに期待したい。

会社概要
中小・中堅企業を対象とした経営コンサルティングサービスや海外進出支援サービスの他、ITを活用し経営を高度化・効率化する手段として、オフィス向けの光ファイバー対応IP電話サービスやFMCサービス(固定通信と移動体通信を融合したサービス)、ならびにそれらとネットワークセキュリティを融合したIP統合ソリューションなどの通信・インターネット関連サービスや、OA・ネットワーク機器の販売、携帯端末の取次、Web構築などのサービスを提供している。また導入後の利活用等、経営をサポートする「アイコン」サービスを、お客様との接点を強化するサービスと位置付け、その普及に特に注力している。社名のFORVAL(フォーバル)は、「For Social Value」を語源とし、「社会価値創出企業をめざす」という経営理念が込められている。

【事業内容】

事業は、(株)フォーバルを中心に、中小法人向けOA・ネットワーク機器の販売、サービスの取次、コンサルティングサービス等を手掛けるフォーバルビジネスグループ、(株)フォーバルテレコムを中心に、VoIP・モバイル等の通信サービス、インターネット関連サービス、普通印刷、及び保険サービス等を手掛けるフォーバルテレコムビジネスグループ、(株)リンクアップを中心にモバイルショップにおいて携帯端末の取次等を手掛けるモバイルショップビジネスグループ、の3セグメントに分かれる。

【成長戦略】

同社グループは中小・中堅企業に対するNo.1の「総合ブロードバンドソリューションカンパニー集団」を目指してきたが、技術や情報のデジタル化と共に機器の性能の差が無くなり価格競争が激化したため、従来からの機器販売を中心にしたビジネスでは利益確保が難しくなってきた。このため同社グループは、機器販売からコンサルティングを中心にした経営支援へビジネスモデルの転換を進めている。新たなビジネスモデルはITコンサルティングサービス「アイコン」を通して企業経営そのものを支援する。「アイコン」においては様々なサービスが提供されるが、特にITを活用した経営の高度化支援とASEAN地域への進出支援に経営資源を成長ドライバーとして投入していく。

2013年3月期第1四半期決算
前年同期比7.4%の増収、同328.4%の経常増益

売上高は前年同期比7.4%増の84.8億円。回線系インセンティブ収入の減少でフォーバルテレコムビジネスグループの売上が同10.5%減少したものの、「アイコンサービス」の拡大とシナジーでフォーバルビジネスグループの売上が13.4%増加。スマートフォン関連の好調でモバイルショップビジネスグループの売上も同29.6%増加した。
利益面では、売上の増加に加え、「アイコンサービス」の拡大等による売上総利益率の改善もあり、売上総利益が同11.1%増加。事業拡大に伴う人件費の増加等による販管費の増加を吸収して営業利益は1.2億円と同6.2倍に拡大した。持分法投資損益が前年同期の6百万円の損失から2百万円の利益に転じた事等で営業外損益も改善した。

第1四半期末の総資産は前期末比22.5億円減の139.7億円。年度末を越えて売上債権、仕入債務が両建てで減少。キャッシュ・フローの改善を受けて有利子負債の削減も進んだ。バランスシートのスリム化が進み、自己資本比率は36.8%と前期末比3.7ポイント改善した。

2013年3月期業績予想
前期比0.9%の増収、同30.0%の経常増益予想

ITコンサルティングサービス「アイコン」を中心に引き続きフォーバルビジネスグループの売上が増加するものの、12年3月に子会社の事業を譲渡した影響で連結売上高はわずかな増加にとどまる見込み。ただ、利益率の高い「アイコン」の売上構成比が上昇する一方、原価としての代理店手数料の比率が高い回線系インセンティブ売上の構成が低下するため、営業利益率が改善。営業利益は11億円と同30.3%増加する見込み。

今後の注目点
新たなビジネスモデルの中核をなすITコンサルティングサービス「アイコン」が順調に拡大しており、売上の増加と共に利益率の改善にも寄与している。「アイコンサービス」を通してビジネスのシーズ(種)となる様々な経営相談が寄せられており、この第1四半期はセキュリティ関連の売上拡大につながったようだ。「アイコンサービス」の拡大と更なるシナジーに期待したい。
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