ダイナック(2675 東証二部)

2014/04/18

13 年12 月期は既存店が苦戦したが新規出店の寄与により増収増益
受託事業の拡大や戦略業態への注力で出店を加速する方針

業種:小売業
アナリスト:柴田郁夫

◆ 多業態の飲食店を展開するサントリーグループ企業
・ダイナック(以下、同社)は、「響」「鳥どり」「パパミラノ」等、多業態の飲 食店を展開するサントリーグループ企業である。約50 業態の直営飲食 店の他、全国のゴルフ場など各種レジャー施設のレストラン受託も手掛 けている。
・ブランド力のある業態を生み出してきた業態開発力や本格志向の料理 と接客サービスが同社の強みである。

◆ 13 年12 月期決算の概要
・13/12 期決算は、売上高が33,702 百万円(前期比1.3%増)、営業利益 が732 百万円(同20.7%増)と増収増益となったが、同社期初予想との 対比では、売上高が97.7%、営業利益が77.9%と未達であった。
・新規出店(14 店舗)が増収に寄与したものの、想定外の退店があった ことと既存店売上高が想定を下回ったことなどが未達の要因である。

◆ 14 年12 月期の業績予想
・14/12 期予想について、同社は売上高35,800 百万円(前期比6.2%増)、 営業利益1,140 百万円(同55.7%増)と増収増益を見込んでいる。新規 出店の加速や既存店の巻き返しが業績を牽引する計画である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、売上高34,700 百万円 (前期比3.0%増)、営業利益860 百万円(同17.5%増)を予想する。出 退店数と既存店売上高について同社予想よりも保守的な想定をした。

◆ 中期業績見通し
・当センターでは、13/12 期実績や14/12 期予想を踏まえ、前回レポート の中期業績予想も減額修正した。受託事業の拡大と戦略業態等の出 店加速の見通しに変化はないが、出店計画の進捗の遅れや想定外の 退店リスクを保守的に見積り、期末店舗数の前提を下方修正した。
・16/12 期までの成長率は、売上高が年率3.6%、営業利益が同19.5% と予想している。

 

>>続きはこちら(677KB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ